編みの歴史を紐解く。

 

 

アラビア語の「ムクラム」(格子編みの意)が語源とされ、主に蝋引き糸を使って編むレースの一種です。

 

その技法・用途は国や地方によって様々で、現代では主に中南米で盛んに作られています。

 

蝋引き糸は汗や水に強く、また糸の端を火で炙って焼きとめる(ケマ)ことが出来るので、複雑で繊細な模様を編み込むことが可能です。

 

また、天然石などのルースを傷を付けずに包み込むことが出来、技法さえ取得すれば天然石を使ったオリジナルのアクセサリーを制作することが出来るので、日本でも南米帰りのアルテサノ(マクラメ制作アーティスト)によるワークショップが開かれるなど、近年人気が高まっています。

                                                

 

 

 

【マクラメ作製の工程】

 

製作者によっていろいろな方法がありますが、天然石を包むデザインの場合は、「LA・環」ではまず「タブレロ」というマクラメ編み専用の器具で、天然石を包むためのフレームを作ります。

フレームで石を包んだら、今度はコルクボード上であらかじめフレームの糸の間に挟んでおいた糸を使って、ブレスレットやリングなどのデザインを編み込んでいきます。

 

一目一目きっちりと締めながら作製していくと、糸で編んだとは思えないほど固く締まった作品に仕上がります。

 

編み終わったら、余分な糸を切り、ケマ(焼き止め)して完成です。